捨てれる本はまだあるはずだと考えているドルガバ織田信長事務次官

 むかーしむかし下北沢のライブハウスで(今日は久しぶりに新聞を買ってきた)ドルガバ織田信長係長は(刑務所で美容師の資格を取った)愛川ゆず季ママと知りあった。目がキラキラとしてヘアースタイルはキュートなベリーショート、ミニのキュロットスカートのよく似合うフェロモン全開の(恋人と駆け落ちしたことがある)愛川ゆず季王妃である。(世界平和を心から願っている)ドルガバ織田信長君はその時、(ポニーテールのよく似合う)愛川ゆず季ママから名刺を受け取った。名刺にはその(「おしゃれだね」とよく言われる)愛川ゆず季ママが働いている水商売の店の名前も書かれていた。
 すぐに彼はその店に行き、(洗練された身のこなしの)愛川ゆず季ママを指名した。しばらく(おしゃべりがとても大好きな)愛川ゆず季姫と楽しいお喋りをした後、(MTはPerlを使うから面倒くさいよなーと思っている)ドルガバ織田信長先生は背筋を伸ばして、真剣な顔つきで(高額なプレゼントが大好きな)愛川ゆず季嬢をまっすぐに見つめた。(次の食事は何にしようかと悩んでいる)ドルガバ織田信長係長は(タレ目メイクがチャーミングな)愛川ゆず季姫に大事な話があった。
 「すみません。愛川ゆず季嬢、きけーっ、くくく」
 「なんでしょう、ドルガバ織田信長様、うふふふふふふ」
 「単刀直入にいいます、へっへー」
 「はい、どうぞ、ごっひょっひょっひょっぶー」
 「はいすみません。あのですね。えっと、誠に申しあげにくいことなのですがね、ずばりお尋ねします。気を悪くなさらないでいただきたいのですが……たっはっははーのーはっは」
 「なんなのでしょう!ぶっ、ひひひ」と(アメリカンショートヘアーを飼っている)愛川ゆず季さんはイライラして叫んだ。
 「すみません、でははっきり申し上げます。愛川ゆず季王妃。小生と家族になってくれませんか?ごっひょっひょっひょっぶー」
 「……ぱーどん?のっひょっひょっひょ」と(父親からの愛情を心底欲していた)愛川ゆず季女王は聞き返す。
 「ぽっくん愛川ゆず季ママと同じ名字になっていただきたいのです。なんとかお願いできないでしょうか!くっくっくっく」、ドルガバ織田信長大臣は土下座してそう叫んだ。
 「結論から言いましょうか?ぶひーひっひ」と(愛ってとっても不思議だと思っている)愛川ゆず季嬢は怒鳴り散らした。
 「はい、お願いします。ほほほほほほほ」と(口先で尊敬を勝ち取りたいと思っている)ドルガバ織田信長会長はドキドキしながら答えた。
 「絶対にムリですわ。ばっはっはっは」と(毎日お星様にお祈りをしている)愛川ゆず季嬢は宣言した。
 (だめか……)、(もりもり山のくだものアメではグレープが一番好きな)ドルガバ織田信長さんはがっかりした。
 「そうですか。ご回答ありがとうございました。愛川ゆず季ママ。ではふたたびお尋ねしたいのですが、お金をお支払いしても難しいでしょうか?どうぇっどうぇっどどどどうぇっ」
 「ほお! お金ですか。おいくらほどでしょう?ぶっ、ひひひ」と(「ばいばーい」を何回もいうクセがある)愛川ゆず季様は身を乗り出して尋ねた。
 「もうしわけございません。あっしはこういった取引に関しては不案内なものですから、ご迷惑をおかけしています。もしお金をお支払することで対応が可能なようでしたら、逆においくらで対応いただけますでしょうか? お見積りのほう、いただけませんでしょうか?にひゃにひゃにひゃ」
 「お見積りですか。なるほど!あっはっは」と(オクラを湯がいて食べることが多い)愛川ゆず季さんは叫んだ。
 (愛のために生きている)愛川ゆず季ちゃんはジロジロと(英語を喋れるようになれるといいのになーと思っている)ドルガバ織田信長会長を眺めながら長考した。やがて(手先が器用で何事も上達が早い)愛川ゆず季ママは怒鳴り散らした。「100億レアル、というところですわ。うふふふふふふ」
 (いつも笑顔を忘れない)ドルガバ織田信長課長はそれを聞いてがっかりした。
 「高額にもほどがある!たっはっははーのーはっは」と彼は叫び、歯ぎしりをして悔しがった。
 「……了解しました。お見積りの方、サンキューベイベーです。しかしこのたびはこちらのほうの予算と、折り合いをつけることができませんでした。このたびはご縁がなかったという結果となってしまいました。では愛川ゆず季女王の今後のご発展をお祈りいたします。失礼いたします。おーっほっほっほっほっほー」
 そういって(海の近くで住みたいなーと思っている)ドルガバ織田信長部長は泣きながら悪役プロレスラーとしての引退を決意した。