だっしゅつ

大学受験が失敗の連続でいったい何年浪人すればいいのだろう。そしてぽっくんの生活はなぜにこんなにも容赦なく夜型生活なのだろう。目が覚めるのはいつも17時くらい。起きるとすぐに夜になってしまう。夕食の時間になってしまう。でも家族とは一緒に食事をしないのだよ。なんか家族と顔を合わせるのが嫌なのだ。だからみんなの夕食が終わってからぽっくんは下に降りていき、ごはんを食べるのだ。でも家族の人たちはみんなそんな感じなので、けっきょくのところ、みんな一人ずつごはんを食べるのだ。誰か一人ごはん食べているのを見ると、時間をわざわざずらすのだ。そして誰もいないときになってからごはんを食べるのだ。そんなぽっくんであるが、母上様とお話をするのは大好きだ。母上様を相手に、エラそうなことを言ったり、知識をひけらかせたり、母上様をからかったり、説教したりするのとが大好きだ。母上様を説得したり、言い聞かしたりするのが大好きだ。上から目線な感じで偉そうに威張ってしゃべることが大好きだ。母上様はぽっくんに威張らせてくれるこの世で唯一のお方である。他の連中は決してぽっくんの偉そうな態度を許さない。ぽっくんはすぐにイジメられてしまうのだ。だからぽっくんは他の人間に対してはいつも子猫のように小刻みに震えながら接することになるのだ。